酒田市 刈屋ってどんなところ?

DSC_1217

皆さんは刈屋地区をご存知でしょうか?

刈屋梨は食べたことがあるけど、刈屋のことはあまり知らない方がほとんどだと思います。

そこで、今回は刈屋の歴史を振り返りながら、じろうえんの梨果樹園を紹介します。

山形県酒田市

酒田市は庄内地方、新庄地方、村山地方、置賜地方の4地方のうち、庄内地方に位置します。

庄内地方には北から遊佐町、酒田市、三川町、庄内町、鶴岡市の市町村があります。

庄内地方といえば米どころ、酒蔵、庄内砂丘メロン、鳥海山、滝、温泉など有名ですね。

北前船貿易で有名な河村瑞賢氏、豪商の本間光丘氏もゆかりのある人物として有名です。

刈屋地区

刈屋は酒田市の北部、遊佐町との境界付近に位置します。

写真のように日光川と荒瀬川の2つの河川が合流する場所にあります。

2つの河川が合流するため、昔は氾濫が起きやすい地域でした。

氾濫する度に良質で肥沃な土砂が堆積し、何年もかけて刈屋の土壌を作り上げました。

程よく水捌けが悪くて粘土質な土壌は、稲作や果樹栽培に最適です。

元々、明治時代までは栄養に富んだ土地を活かして稲作が行われていました。

明治時代に稲作と並行して果樹栽培が始まり、様々な試行錯誤を経て梨栽培へと行きつきました。

DSC_1217

稲作と梨栽培の2本建てのため、道を挟んで田んぼと梨畑が共存する独特な景観も珍しいですね。

歴史ある農家が軒を連ねており、梨栽培に鎬を削っております。

じろうえん果樹園の現在

100年以上の歴史があり、一時は栄華を誇った刈屋の梨作りですが、現在は少子高齢化の影響を強く受けています。後継者がいないのです。

稲作を諦め、梨に一本化する農家が増えたのはもちろん、梨栽培自体をやめてしまう農家が続出しています。

さらに、燃料費の高騰の煽りを受けて有機肥料代が高騰し、さらに追い打ちをかけます。

DSC_1335

厳しい逆境の中ですが、刈屋地区の農家は様々な工夫でイキイキとして梨栽培を楽しんでおります。

規模縮小、刈屋梨ブランド化、機械化などあらゆる戦略がとられています。

伝統的な従来の農法の基本は残しつつ、時代に合わせて進化しているのです。

じろうえん果樹園の戦略

当園の梨栽培は刈屋地区の中でも最先端を走っております。

有機肥料や梨の仕立て方など基本的な部分はそのままですが、手作業の必要のない分野の機械化や、農作業自体の工夫で手間を省いています。

枝を切るノコギリや剪定鋏を全て電動にしたり、雑草が生えないようにクローバーを植えて除草を不要にしたり。その他にも樹の密度を減らすなど、数えきれないほどの工夫を凝らしています。

梨栽培に使う機械や工夫についてはまた追って特集を組みますのでお楽しみに。

最近の当園のトレンドはじろうえんの桃のブランド化です。

じろうえんの桃もブランド化へ

先日はじろうえんの桃についても紹介しましたのでぜひチェックしてください。

今年から酒田市内のスーパー、ト一屋(といちや)で販売させていただくことになりました!

現在も数に限りはありますが、産地直売でも販売しております。

楊夏妃という品種でみずみずしさと甘さのバランスがとても良いです。

梨に負けないほどおいしく育てていきますので、応援よろしくお願いします!

主力品種の幸水梨が収穫期を迎えるまでもう少しです。

それまでじろうえんの桃をお楽しみください。

エマちゃんも桃が大好きです。

刈屋地区に少しでも興味を持てていただけたでしょうか。

刈屋梨はについて今後もお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。

それでは第5号もお楽しみに。

コメント

タイトルとURLをコピーしました