おいしい梨の見分け方！　刈屋梨の収穫

食べごろの梨を選ぶ

収穫する梨選びは最も大切で奥が深いです。

色づきが弱くても、色づきすぎていても商品として出荷できません。

全体的に程よく日焼けした梨を選びます。

梨を枝からもぎとる

梨は一本の細い「ほぞ」で枝にぶら下がっています。

梨の 「ほぞ」は、人間で言うならばへその緒です。

「ほぞ」は梨の木から果実に栄養分を届けつつ、重い梨を支えている梨の生命線です。

梨が成長する途中で落ちてしまわないように、引っ張る力には強いです。

それなりの台風にも耐えることができるのは「ほぞ」のおかげです。

梨を引っ張っても「ほぞ」が強いのでなかなか枝から外れません。

そこで、梨をやさしく下から上に持ち上げると、梨の枝から簡単にポロんと外れます。

持ち上げる力には弱いのが「ほぞ」の弱点ですね。

「ほぞ」はもいだ後の梨に刺さって傷つけてしまうので、専用のハサミで切り取ります。

梨の運搬　畑から直売所まで遠い！

大きい梨も小さい梨も仕分けせずに同じコンテナに入れて運びます。

良い梨を収穫してもまだ気を抜けません。

梨はほとんどが水分でとても重い上に、地面が柔らかい土なので運搬にも気を使います！

コンテナに梨を満載すると約30kgにもなるので見た目以上に重いです。

運搬用の台車は3輪で、合計3つのコンテナ約100kgを運搬できます。

梨の収穫はどうしても上しか見なくなるので、気づいたらすぐにコンテナが満杯になっています。

梨畑の地面はボコボコしていたり雨でぬかるんでいることも多いので、台車の車輪が埋まって横転してしまうこともあります。

足元にも注意を払いながら、良い梨を探していく作業も注意力が必要です！

中型トレーラーがコンテナで一杯になったら直売所へ運搬します。

トレーラー1台でだいたい300kg程度の梨が積まれていることになります。

単純計算で約900人分の梨が積まれています！　トレーラーが横転したら破産です！　

梨を傷つけないように揺らさないようにトレーラーを運転して、やっと直売所へ辿り着きました！

梨畑で収穫して、直売所へ運ぶだけでもこんなに大変でした！