刈屋梨を鳥から守る方法!“鳥ぼい”

8月は梨の収穫前の最も大切な時期です。台風、ムクドリ、カラス、害虫など数々の敵が梨を狙っています。

中でも最も厄介なのが、害鳥です。彼らはあの手この手で梨をこっそり食べにきます。

害鳥への対抗手段であり、8月の風物詩でもある“鳥ぼい”を紹介します。

農家は朝から猟銃やロケット花火を持って“鳥ぼい”に出陣します。

“鳥ぼい”とはムクドリやカラス退治のことです。

退治と言っても命を奪うことが目的ではなく、追い払うことが目的です。

あくまでも音で威嚇するだけで、傷つけたり命を奪ったりなどの実力行使は行いません。

また、猫は害鳥にとって強力な抑止力です。3匹の猫スタッフ達も早朝からパトロールに繰り出します。

雨の日は勝手にサボりますが、、、

早朝に刈屋地域内で“鳥ぼい”チームが自然に結成され、各自猟銃やロケット花火などの装備を整えて出陣します。

もちろん猟銃の免許を持ち、猟友会の認定を受けた人だけが、民家から十分離れた場所で使用しています。実弾は使わず、空砲のみです。

猟銃免許のない人達は竹筒にロケット花火をセットして銃の雰囲気だけは醸し出して参戦します。

早朝から銃や竹筒を担いだチームが練り歩き、乾いた銃声やロケット花火の音がして物々しい雰囲気ですが、毎年の風物詩です。

刈屋の人に夏の風物詩は?と聞いてみてください。間違いなく、“鳥ぼい”!、庄内メロン!、酒田花火!と答えるでしょう。

ちなみに“鳥ぼい”は庄内地方特有の方言のようです。

“鳥ぼい”の努力のお陰で台風や害鳥からの難を逃れた梨達はまだ気を抜けません。

収穫のタイミングを逃すと当農園では畑の肥やしになります。つまり廃棄されます。

じろうえんの梨では良い梨しか出荷しません。

良い梨とは全体的に色づき、皮の表面に適度に粉がついた梨です。

収穫時を1日でも逃せば梨は日焼けしすぎて赤くなるため商品価値が半減します。

かといって早めに収穫しすぎると日焼けが足りず、青い元気のなさそうな梨のため出荷できません。

適度な日焼けと表面に少しの粉を吹いたざらざら感を見極めて収穫時期を判断します。

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収穫してからも時間勝負です。

鮮度が命で、収穫したてが最もおいしいのでお客様の口に運ばれるまでの時間を最小限にする努力が必要です。

そのため産地直売をメインの販売方法にしております。

地方発送も対応してはおりますが、独特の製法によって梨の数に限りがあるためネット注文は受け付けておらず、産地直売、電話注文、FAX注文のみとなっております。

8月末から幸水梨が販売開始の予定です。

当ブログでも梨の様子は適宜お伝えさせていただきますので、ぜひ定期的にじろうえんの梨果樹園のサイトを訪れてください。

それでは、第6号もお楽しみに。 

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